ご相談のきっかけ
ご自宅へ訪問した際、ご主人が「最近物忘れが多くて心配で…」と率直にお話しくださいました。
検査で認知症ではないと分かったものの、将来に備えて暮らし方を見直したいとのこと。「このまま住み続けるか」「いずれ売った方がいいか」を悩まれていました。
そこで、今後の選択肢の一つとしてハウス・リースバックについても一緒に検討することになりました。
住宅ローンは完済済みで資金面にも不安なし
都内に住むお子様はお仕事が忙しく、日常的なサポートは難しい状況。もう一人のお子様は海外在住で、ご夫婦お二人での生活が中心です。
築年数の経ったマンションですが、駅から近く新耐震の建物で生活環境は良好。
住宅ローンは完済済みで、資金的な不安も見られませんでした。
奥様からは「家賃を払ってまで住み続ける必要があるの?」という率直なご意見もありました。
今回はリースバックを勧めないと判断しました
ハウス・リースバックは、自宅を売却してまとまった資金を確保しながら、売却後も同じ家に住み続けられる仕組みです。
一方で、自宅を売却したあとは毎月の家賃が発生します。
今回のケースでは、お客様の状況を整理した結果、「今はリースバックを勧めない」という判断をしました。
理由は以下の通りです。
- 住宅ローンを完済しており、毎月の返済負担がない。
- 資金的なゆとりがあり、現時点で自宅を現金化する必要性が低い。
- 現在の住まいで生活を続けることに大きな問題がない。
- 今リースバックを利用すると、それまでなかった毎月の家賃負担が新たに発生する。
- 将来的に体力や生活の変化を感じたタイミングで検討する方が、より現実的かつ柔軟な選択になる。
リースバックは、利用できるからといって、すべての方に勧めるものではありません。
現在の住宅ローンや資金状況、今後どのように暮らしたいのかによっては、今回のようにリースバックを勧めないケースもあります。
同じように判断が分かれたケースを、リースバックはやめた方がいい?後悔した5つのケースと当店の判断にまとめています。
今は売らずに将来の選択肢として残すことに
築年数は経っていますが、駅近・新耐震といった条件から、現時点で急いで売却する必要性は低いと考えました。
今すぐ売却してリースバックを利用するよりも、もう少し先のタイミングで検討する方が、価格面・生活面の両方でバランスが取れる可能性があります。
そのため今回は、今すぐ売却するのではなく、相場を定期的に確認しながら、生活や体力面に変化があったときに改めて売却方法を検討することをご提案しました。
「売却を勧められると思っていた」とお客様
お客様からは、
「どの会社も売却を勧めると思っていたのに、“今は売らない方がいい”と言ってもらえて安心しました。目から鱗でした」
と笑顔でおっしゃっていただきました。
不動産会社へ相談したからといって、必ず売却しなければならないわけではありません。
リースバックについても同じで、お客様の状況を確認した結果、あえてリースバックを勧めないこともあります。
売却を進めることだけが正解ではなく、“自分の親だったらどうするか”という視点で最適なタイミングを一緒に考える。その価値を改めて感じたご相談でした。
どんな場合にリースバックを勧めないのか
リースバックが適しているかどうかは、売却理由や資金状況、今後の暮らし方によって異なります。
例えば今回のように、
- 住宅ローンを完済している
- すぐにまとまった資金を必要としていない
- 現在の自宅で問題なく生活できている
- 売却後に新たな家賃を負担するメリットが少ない
といった場合には、今すぐリースバックを利用するのではなく、自宅を保有したまま将来の選択肢として残しておく方がよいこともあります。
大切なのは「リースバックが使えるか」だけではなく、「今、本当にリースバックをする必要があるのか」まで考えることです。
リースバックのデメリットも確認してから判断を
今回のようにリースバックを勧めないケースがある一方で、リースバックが適している方もいらっしゃいます。
大切なのは、メリットだけで判断するのではなく、売却価格や家賃、契約期間などのデメリットや注意点も理解したうえで、自分に合っているかを判断することです。
リースバックのデメリットや契約前に確認したい注意点については、こちらのページで詳しく解説しています。
まとめ
今回のご相談では、住宅ローンを完済しており、資金面にも大きな不安がなかったことから、今はリースバックを勧めないという判断になりました。
リースバックは、自宅を売却したあとも住み続けられる便利な仕組みですが、すべての方に適しているわけではありません。
今すぐ自宅を現金化する必要がないのであれば、あえて売らずに保有し、生活や家族の状況が変わったタイミングで改めて考えることも一つの選択です。
ハウスドゥ 大森海岸では、リースバックありき、売却ありきでご提案することはありません。
現在の資金状況やこれからの暮らし方まで整理しながら、「今売るのか」「まだ売らないのか」「リースバックを利用するのか」を一緒に考えてまいります。
👉 ハウス・リースバックの流れや仕組みをもっと詳しく知りたい方は ハウス・リースバックのご案内ページをご覧ください。
※各種条件や可否、費用等は物件状況・契約内容・審査結果によって異なります。詳細は個別にご確認ください。
関連記事
-
「リースバックはやめた方がいい?」と不安な方へ。実際にリースバックをおすすめしなかった相談事例をもとに、やめた方がいいケースや、利用前に確認したい判断ポイントを分かりやすく解説します。2025.08.29リースバックはやめた方がいい?後悔するケースとデメリットを解説
-
リースバックができない時はどうする?通常売却との違いや、他社リースバックを含めた選択肢を比較し、住み続けたい場合や売却を検討する際の判断ポイントと、今後の住まい方についてわかりやすく解説します。2026.06.17リースバックができない時の売り方|通常売却との違いを比較
-
リースバックのデメリットや注意点を、実際の相談事例とともに分かりやすく解説。買取価格・家賃・契約期間・買戻しなど、後悔しないために確認したいポイントを紹介します。大田区でリースバックをご検討の方へ、女性スタッフが丁寧に対応します。2025.09.02リースバックのデメリットとは?注意点と相談事例を解説
-
リースバックのメリットとは?売却後も住み慣れた家に住み続けられることや、まとまった資金を確保できること、固定資産税の負担がなくなることなど、実際の相談事例をもとに分かりやすく解説します。2026.08.17リースバックのメリットとは?住み続けられる安心と活用例を解説
-
リースバックのデメリットにはどう対策すればいい?売却価格や家賃、契約期間、所有権など、契約後に後悔しないために事前に確認・比較しておきたいポイントと対策方法を分かりやすく解説します。2026.08.26リースバックのデメリットは対策できる?契約前に確認する5つの点
-
ハウスドゥのリースバックの家賃はどう決まる?実際の相談事例をもとに、現在の住宅ローンや住居費との比較、家賃改定の可能性、更新料・事務手数料、火災保険などの費用まで、リースバックの家賃について契約前に確認しておきたいポイントを詳しく解説します。2026.10.05ハウスドゥのリースバックの家賃はどう決まる?仕組みと確認ポイント
-
ハウスドゥのリースバックでトラブルや後悔を防ぐために、契約前に確認している7つのポイントを実際の相談事例とともにご紹介します。売却価格や家賃だけでなく、手残り額や今後の生活まで考えて判断することが大切です。2026.09.28ハウスドゥのリースバックはトラブルになる?契約前の7つの確認
-
リースバックを断られた理由は測量とセットバック後の宅地面積でした。大田区の戸建て相談事例をもとに、なぜ測量が必要だったのか、リースバックの可否を判断するポイントや通常売却という選択肢について解説します。2026.06.03リースバックを断られた理由は測量だった|戸建て相談事例
-
リースバックを利用すると固定資産税の負担はなくなります。毎年1月1日の所有者に課税されるため、売却時には売主と買主の間で日割り精算が行われるのが一般的です。仕組みや注意点をわかりやすく解説します。2025.10.02リースバック後の固定資産税は誰が払う?売却後の費用を解説
-
リースバックの対象外になる物件とは?セットバックや土地面積など、測量が必要になるケースをもとに、リースバックを利用できるか判断する際のポイントを解説します。測量後の宅地面積や道路条件によって、買取条件が変わる場合についてもわかりやすくご紹介します。2026.06.10リースバックの対象外になる物件は?測量が必要なケースを解説
-
リースバックは何年住めるのかを分かりやすく解説。普通賃貸借契約は3年ごとの更新で長期居住が可能。定期賃貸借契約は満了で退去。契約形態の違いと注意点を丁寧に説明します。長く住みたい方が押さえるべき確認事項も紹介。2025.09.01リースバックは何年住める?契約形態による違いと注意点を解説
-
リースバックの家賃はどう決まる?周辺相場だけでなく、売却価格や賃貸期間、契約形態による違いを解説。普通賃貸借と定期賃貸借の違いや、現在の返済額とリースバック後の家賃を比較する考え方も紹介します。2025.08.20リースバックの家賃はずっと同じ?決まり方と値上げの有無
-
リースバックは途中で解約できる?退去したくなった場合の解約通知、契約期間中の違約金、原状回復、退去までの流れを解説。施設入居や親族との同居、転居など、途中退去を検討する際の注意点もわかりやすく紹介します。2025.10.21【Q&A】リースバック契約後に退去したくなったらどうなる?|ハウスドゥ大森海岸
-
リースバックが向いていない人とは?売却価格を優先したい方、家賃負担が不安な方、将来住み替える可能性がある方など、後悔しやすいケースをQ&A形式で解説。契約前に確認したい条件や、自分に合った不動産売却方法を判断するポイントを紹介します。2026.02.10リースバックが向いていない人とは?特徴と判断ポイントを解説
-
住宅ローン完済後にリースバックを利用するべき?ローンのない自宅を売却して家賃を支払うメリットや注意点を、実際にリースバックを勧めなかった相談事例をもとに、今後の住まい方も含めて解説します。2026.07.05住宅ローン完済後のリースバックはどうする?利用前に考えたいこと