将来の物忘れや認知症への不安から、「今のうちに自宅を売却した方がいいのではないか」とご相談をいただくことがあります。
今回は、住宅ローンを完済されたマンションにお住まいのお客様から、ハウス・リースバックも含めて今後の住まい方を考えたいというご相談をいただいた事例です。
相談のきっかけ
ご相談のきっかけは、将来への不安でした。
ご主人が物忘れ外来を受診されており、認知症ではないものの、今後のことを早めに考えておきたいというお気持ちがありました。
そのため、もし将来判断能力に不安が出てきた場合、自宅の売却が難しくなるのではないかと心配されていました。
また、お住まいのマンションは築年数が経っており、「この先、売れにくくなってしまうのでは」という不安もお持ちでした。
お客様の状況
お客様のマンションは、住宅ローンをすでに完済されていました。
そのため、現在は毎月の住宅ローン返済がなく、住居費の面で急いで困っている状況ではありませんでした。
ご家族はそれぞれ別の場所で生活されていますが、今後のことをまったく相談できない状況ではありません。
ご本人様も現在お仕事を続けており、体力的にも今すぐ住み替えや引っ越しが必要という状況ではありませんでした。
リースバックを考えた理由
ハウス・リースバックは、自宅を売却したあとも賃料を支払いながら住み続ける仕組みです。
「今の住まいに住み続けたいけれど、将来の売却や相続、老後資金が不安」という方にとって、選択肢の一つになることがあります。
今回のお客様も、将来もし判断能力に不安が出てきた場合に備えて、今のうちにできることを整理したいというお気持ちがありました。
その中で、ハウス・リースバックについても選択肢として確認しておきたい、という流れになりました。
今回は勧めなかった理由
ただし、今回はハウス・リースバックを今すぐ利用することはお勧めしませんでした。
理由は、住宅ローンをすでに完済されており、今は住居費の負担がない状態だったからです。
ハウス・リースバックを利用すると、自宅を売却したあとも住み続けることはできますが、新たに毎月の賃料支払いが発生します。
奥様も、リースバックによって家賃が発生することには抵抗感をお持ちでした。
資金的に急いで現金化する必要がない場合、今すぐリースバックを選ぶことで、かえって資産が目減りしてしまう可能性もあります。
そのため、今回は「使える制度だから勧める」のではなく、「今のお客様にはまだ必要性が低い」と判断しました。
売らない判断にも価値がある
不動産のご相談では、売却やハウス・リースバックを進めることだけが答えではありません。
今回のマンションは最寄り駅から徒歩圏にあり、新耐震基準の建物でした。
築年数への不安はあるものの、今すぐ売却しなければ大きく不利になる状況とは考えにくいことをお伝えしました。
将来の不安があると、「今すぐ動かないと手遅れになるのでは」と感じてしまうことがあります。
しかし、今の生活状況や住居費、資産状況を整理してみると、すぐに売却しない方がよいケースもあります。
ご提案したこと
今回は、今すぐ売却やハウス・リースバックを進めるのではなく、まずは査定書を確認していただくことになりました。
そのうえで、数年後を一つの節目として、改めて状況を見直すことをご提案しました。
ご本人様の体調、ご家族との相談状況、生活費、住み替えの必要性などは、時間とともに変わっていきます。
今すぐ決めきるのではなく、「必要になったタイミングで判断できるように準備しておく」ことも大切です。
無理に勧めない相談を大切にしています
ハウス・リースバックは、今の住まいに住み続けながら資金を確保できる選択肢の一つです。
一方で、すべての方に向いているわけではありません。
住宅ローンが残っているのか、毎月の支払いに困っているのか、相続の不安があるのか、今後も同じ家に住み続けたいのかによって、考え方は変わります。
今回のように、住宅ローンを完済していて、今すぐ資金化する必要がない場合は、リースバックを急がない方がよいこともあります。
「売った方がいいのか」
「まだ住み続けても大丈夫なのか」
「リースバックを使うべきなのか」
このような不安があるときは、まず今の状況を整理するだけでも、気持ちが少し軽くなることがあります。
ハウス・リースバックを利用するかどうかを決める前に、ご自宅の価値や今後の選択肢を一緒に確認してみませんか。
👉 ハウス・リースバックの流れや仕組みをもっと詳しく知りたい方は ハウス・リースバックのご案内ページをご覧ください。
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※住宅ローンの残債や今後の暮らし方を整理しながら、無理のない進め方を一緒に考えてまいります。
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