リースバックとリバースモーゲージの違いとは?

条件と向いている人を比較

 

自宅に住み続けながら資金を得る2つの方法。

仕組みや条件、向いている人の違いをわかりやすく比較します。

全国の持ち家比率は60.9%(総務省 2023年調査)。
老後の生活資金を考える中で、「自宅をどう活かすか」は多くの方にとって重要なテーマです。

リースバックは「自宅を売却し、賃貸として住み続ける」仕組み、
リバースモーゲージは「自宅を担保に融資を受ける」仕組みです。
どちらも住み慣れた自宅に住み続けながら資金を確保できる方法ですが、所有権や資金の受け取り方、利用条件などには大きな違いがあります。

 

本記事では、リースバックとリバースモーゲージの仕組みや条件、メリット・注意点を比較し、どちらがどんな方に向いているのかをわかりやすく解説します。

 

―― このページでわかること ――

 

・リースバックとリバースモーゲージの仕組みの違い

・所有権や資金の受け取り方、利用条件の違い

・それぞれのメリットと注意点

・リースバックとリバースモーゲージ、それぞれどんな人に向いているか

 

リースバックとリバースモーゲージの仕組みの違い

リースバックとリバースモーゲージは、どちらも自宅に住み続けながら資金を確保できる方法ですが、仕組みは大きく異なります。

リースバック

自宅を売却して、賃貸として住み続ける仕組み

  • 所有権:買主へ移る
  • 資金:売却代金を受け取る
  • 毎月の負担:家賃
  • 固定資産税:売却後は原則として負担なし
  • マンション:管理費・修繕積立金は原則として所有者側の負担

リバースモーゲージ

自宅を担保にして、金融機関から融資を受ける仕組み

  • 所有権:本人のまま
  • 資金:融資として受け取る
  • 毎月の負担:主に利息
  • 元金:死亡時などに一括返済する商品が一般的
  • 利用条件:年齢・物件・資金使途など商品ごとに異なる

リバースモーゲージは金融機関や商品によって、資金の受け取り方や返済方法、利用条件が異なります。

 

リースバックとリバースモーゲージの違いを比較

ここからは、所有権、資金の受け取り方、毎月の負担、利用条件、相続への影響など、リースバックとリバースモーゲージの違いを項目ごとに比較します。

項目 リースバック リバースモーゲージ
仕組み 自宅を売却し、賃貸借契約を結んで住み続ける 自宅を担保に金融機関から融資を受ける
資金の受け取り方 売却代金を受け取る 一括・定期・随時借入など商品によって異なる
所有権 買主へ移る 本人のまま
毎月の負担 家賃 主に利息
固定資産税 売却後は原則として負担なし 所有者のため負担あり
資金使途 原則として自由 金融機関や商品によって制限あり
年齢条件 商品・事業者によって異なる 一定年齢以上など商品ごとの条件あり
物件条件 物件の状態・立地・価格などによって判断 担保評価や対象地域、物件種別などの条件あり
相続への影響 売却済みのため、自宅そのものは相続財産として残らない 自宅は相続財産として残るが、借入金の返済が必要
主な注意点 売却価格や家賃、賃貸借契約の条件を確認する必要がある 金利上昇や担保評価の見直し、返済方法などを確認する必要がある

リースバックのメリットと注意点

ハウス・リースバックは、年齢や資金使途の制限が少なく、住宅ローンが残っている場合でも利用できる可能性があります。一方で、売却価格や家賃、買戻し条件など、契約前に確認しておきたい点もあります。

● メリット

住宅ローンが残っていても利用できる場合があります

住宅ローンの返済途中でもハウス・リースバックを利用することは可能です。ただし、売却価格や住宅ローンの残債金額などによっては取り扱いが難しい場合があります。

売却後もそのまま住み続けることができます

自宅を売却した後は賃貸借契約を結び、家賃を支払いながら住み続けることができます。引っ越しをせずにまとまった資金を確保できる点が大きな特徴です。

将来、再度購入することも可能です

売却後に「やはり自分の家として買い戻したい」と考えた場合は、条件を満たせば再度購入することも可能です。再購入価格は契約前に提示されます。

● 注意点

売却価格は通常の不動産売却より低くなる傾向があります

リースバックは、売却後もそのまま住み続けることを前提とした取引のため、一般的な仲介による売却と比べて売却価格が低くなる傾向があります。

売却後は毎月家賃の支払いが必要です

売却後は所有者ではなく賃借人となるため、毎月家賃を支払います。売却価格だけでなく、今後無理なく支払い続けられる家賃かどうかも確認することが大切です。

再購入価格は売却価格と同じではありません

再度購入する場合の価格は、売却価格に諸経費などを加えた金額となるため、一般的には売却時の価格より高くなります。再購入を考えている場合は、契約前に価格や条件を確認しておきましょう。

リースバックはメリットだけでなく、売却価格・家賃・賃貸借契約・再購入条件まで確認したうえで、ご自身の状況に合うか判断することが大切です。

リバースモーゲージのメリットと注意点

リバースモーゲージは、自宅の所有権を維持したまま、不動産を担保に資金を借りられることが大きな特徴です。一方で、利用できる年齢や物件、資金使途などに条件があり、金利や将来の返済方法についても確認が必要です。

● メリット

自宅の所有権を残したまま資金を確保できます

リースバックとは異なり、自宅を売却するのではなく担保にして融資を受けるため、所有権はご本人に残ります。「自宅を手放したくない」という方にとって大きなメリットです。

自宅に住み続けながら資金を利用できます

自宅を担保にしながら、そのまま住み続けることができます。老後の生活資金など、自宅という資産を活用して資金を確保したい場合の選択肢となります。

毎月の返済負担を抑えられる商品があります

毎月の返済を利息のみとし、元金は契約者が亡くなった際などに一括返済する商品が一般的です。そのため、通常の住宅ローンなどと比べて毎月の返済負担を抑えられる場合があります。

● 注意点

年齢や対象物件などに利用条件があります

リバースモーゲージは、金融機関や商品ごとに利用できる年齢、対象地域、物件の種類、担保評価などの条件が定められています。希望しても利用できない場合があるため、事前の確認が必要です。

金利上昇によって負担が増える可能性があります

変動金利型の商品では、将来金利が上昇すると支払う利息が増える可能性があります。現在の負担だけでなく、将来の金利変動についても考えておく必要があります。

契約終了後の返済方法を確認しておく必要があります

契約者が亡くなった際などには、借入元金の返済が必要です。相続人が一括返済して自宅を残す方法や、担保となっている自宅を売却して返済する方法などがあるため、契約前にご家族とも返済方法について確認しておくことが大切です。

リバースモーゲージは、自宅の所有権を残せることが大きな特徴ですが、利用条件や金利、将来の返済方法まで確認したうえで検討することが大切です。

リースバックとリバースモーゲージ、どちらが向いている?

リースバックとリバースモーゲージは、どちらも自宅に住み続けながら資金を確保できる方法ですが、どちらが適しているかは、自宅を今後どうしたいのか、必要な資金や毎月の負担、相続についての考え方などによって変わります。

リースバックが向いている方

  • 自宅を売却して、まとまった資金を確保したい
  • 売却後も今の自宅に住み続けたい
  • 資金の使い道を自由に決めたい
  • 固定資産税など、所有することでかかる負担をなくしたい
  • 将来、自宅を相続財産として残すことにこだわらない
  • リバースモーゲージの年齢や物件などの条件に合わない

リバースモーゲージが向いている方

  • 自宅を売却せず、所有権を残しておきたい
  • 自宅に住み続けながら資金を確保したい
  • 毎月の返済負担をできるだけ抑えたい
  • 金融機関が定める年齢や物件などの条件を満たしている
  • 将来の返済方法について家族と相談できている
  • 売却ではなく、自宅を担保にした融資を希望している
どちらが適しているかは、「売却するか・所有権を残すか」だけでは決まりません。
必要な資金額や毎月の負担、今後どのくらい住み続けたいのか、将来の相続まで含めて比較することが大切です。

リースバックとリバースモーゲージ、どちらがご自身に合っているか分からない場合も、お気軽にご相談ください。

動画で見るハウス・リースバック

ハウス・リースバックの仕組みや特徴を、動画でもご覧いただけます。

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