リノベーションとは?
リノベーションとは、既存の住宅に大規模な改修を行い、間取りや設備などを変更して、新たな機能や価値を加えることです。
中古マンションや中古戸建では、間取りを変更したり、キッチンや浴室などの設備を一新したり、内装全体を作り替えたりする工事などが行われます。
◆ リフォームとの違い
「リフォーム」と「リノベーション」に法律上の明確な区分があるわけではありませんが、一般的には工事の規模や目的によって使い分けられています。
例えば、壁紙の張替えや設備の交換などはリフォーム、間取り変更を伴う大規模な改修などはリノベーションと呼ばれることが多くあります。
◆ 売却前にリノベーションした方が高く売れる?
中古住宅を売却する際、「古いままでは売れないのではないか」「リノベーションしてから売った方が高く売れるのではないか」と考える方もいます。
しかし、売却前に大規模なリノベーションを行えば、必ずその費用以上に売却価格が高くなるとは限りません。
数百万円の工事を行っても、その費用をそのまま販売価格に上乗せできるとは限らないため、売却のためだけに大規模な工事を行う場合には慎重な判断が必要です。
◆ 買主が自分でリノベーションしたい場合もある
中古住宅を探している買主の中には、購入後に自分の好みに合わせてリノベーションしたいと考えている方もいます。
売主が費用をかけてリノベーションしても、間取りや内装、設備のデザインが買主の希望と合わない場合もあります。
そのため、築年数が経過している住宅でも、あえて現況のまま販売し、購入後のリノベーションを前提として探している買主へ販売する方法もあります。
◆ 売却前の選択肢はリノベーションだけではない
中古住宅を売却する場合には、建物の状態や販売価格などによって、さまざまな販売方法があります。
大きな工事を行わず、そのままの状態で販売する
必要な部分だけ補修する
壁紙や傷など、販売時に目立つ部分を必要に応じて修繕する
リフォーム・リノベーションして売却する
工事を行ったうえで付加価値を付けて販売する
どの方法が適しているかは、築年数や建物の状態、周辺の成約事例、想定される買主層などによって異なります。
◆ マンションでは工事できる範囲に制限がある
マンションをリノベーションする場合、室内であっても自由にすべてを変更できるとは限りません。
共用部分にあたる箇所や構造上変更できない部分があるほか、管理規約や使用細則によって工事内容や使用できる床材などが定められている場合があります。
そのため、マンションでリノベーションを行う場合には、事前に管理規約などを確認する必要があります。
◆ 売却前に工事をするかは査定後に判断する
売却を予定している住宅の場合、最初から大規模なリノベーションを行うのではなく、まず現在の状態でどの程度の価格で売却できるのかを確認することが大切です。
そのうえで、現況のまま販売する場合と、補修やリフォームを行った場合の費用対効果を比較します。
売却前のリノベーションは「きれいにすれば高く売れる」と考えるのではなく、工事にかかる費用と売却価格、最終的な手残り額まで含めて判断することが重要です。