Q. 借地権付き建物って、「売れない」って言われることがありますが、本当ですか?
A. 結論からいうと、借地権付き建物でも売却は可能です。
ただし、所有権の物件に比べて「確認すべき点」や「手続き」が増えるため、経験が少ない不動産会社だと慎重になり、結果として「売れない」と言われてしまうことがあります。
「売れない」と言われる主な理由は?
借地権付き建物が「売れない」と言われる背景は、物件そのものよりも、契約条件と手続きの分かりにくさにあります。
具体的には、次のような理由が多いです。
・借地契約の内容が物件ごとに違い、確認に時間がかかる
・名義変更や売却時に、地主さんの「承諾」が関わることがある
・承諾料/更新料など、費用が読みにくい(契約・慣習で異なる)
・金融機関(住宅ローン)の審査が、所有権より慎重になりやすい
実際は「売れない」ではなく「進め方が違う」
借地は、所有権の売却と同じノリで進めると、途中で話が止まりやすいです。
一方で、最初にポイントを整理しておけば、買主様の不安はかなり減らせます。
たとえば買主様が気にするのは、こんな点です。
・地主さんとの関係はどうか(トラブルがないか)
・更新はできるのか/条件はどうか
・将来、建替えや増改築はできるのか
・名義変更の手続きや費用(承諾料など)はどうなるのか
まず最初に確認したい「3つの資料」
借地の売却相談で、最初に揃えておくと話が早いのは次の3つです。
(手元になければ、ある範囲で大丈夫です)
・借地契約書(または覚書・更新に関する書類)
・地代の金額が分かるもの(領収書・通帳メモなどでもOK)
・建物の登記情報が分かるもの(登記事項証明書など)
ここが整理できると、「承諾が必要な場面」や「買主様への説明の仕方」がクリアになり、売却の見通しが立てやすくなります。
「地主さんの承諾」って必ず必要?
必ず必要とは限りません。
ただし、借地では契約内容によって、名義変更(譲渡)や建替え・増改築などで承諾が関わることがあります。
ここで大事なのは、勝手に進めないことではなく、どのタイミングで何が必要かを先に確認することです。
買主様側も「条件が分からない」ことが一番不安なので、整理できるだけで検討が前に進みやすくなります。
借地権付き建物の「売却判断」チェック
借地は「売れる/売れない」だけでなく、今の状況に合う売り方を選ぶのがポイントです。
次のような状況が重なると、早めに整理しておくと安心です。
・借地契約書が見当たらず、条件が分からないままになっている
・更新時期が近く、更新料や条件が気になっている
・建物の老朽化が進み、修繕を続けるか迷っている
・地代や固定費の負担が重く感じてきた
・将来、住む予定がなく、管理の手間が気になっている
借地の売却で「価格が下がる」って本当?
一般論でいうと、所有権と比べて「買主様の選択肢」が狭くなりやすい分、価格に影響することはあります。
ただし、実際の価格は、契約条件・立地・建物状態・地主さんとの関係性などで大きく変わります。
「借地=一律で安い」ではありません。
むしろ、条件の整理ができていないと不安が増え、それが価格や反響に影響しやすいです。
まとめ:借地は「相談先」で結果が変わりやすい
借地権付き建物は、売却できる可能性が十分あります。
ただし、所有権と比べて確認事項が多い分、経験のある担当者が整理して進めることが大切です。
「売れないと言われたけど、何から確認すればいいの?」という段階でも大丈夫です。
状況を伺いながら、必要な確認ポイントを一緒に整理します。
👉 借地の承諾・更新・名義変更の考え方は、こちらの関連記事でも解説しています。
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